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記事番号 【No.9】
投稿日時: 01/01/21(日) 12:24:34
タイトル: Mail#136 日本株・底打ち?
コメント:  私が個人的に見ているギャンアングルでは、1月11日のTOPIX1218.16は、一旦抵抗するところであり、
時間的にも重要なポイントであった。アストロジーを応用したテクニカル分析を行うレイモンドメリマン氏
によれば、重要変化日1である1月19日の前後3〜4日は、今までの流れが変わるところだという。
 その後、外人買いに支えられ、順次5陽連(寄付きより高い日が5日続き、毎日高値が前日高値を超える罫線)が示現しており、先高期待が膨らむ。しかし、期末に向けての持合解消売り、米国景気減速による電機業界の調整も本格化する。一本調子の反発は難しいだろう。しかし、バリューエーションは明らかに割安である。
 日本から外国に本社を移してもやっていけるだろうなという企業は、結構ある。しかも、株価も安い。
内需(規制に保護されていない)関連に手を出すのは、勧めないが、長期投資では、グローバルカンパニーに投資するタイミングである。
 英国、米国ともに立ち上がりからの成長期の後、通貨高で、国民生活が潤う中、産業基盤がガタガタになり、国力を殺ぎ落とした時期を経験している。英国はその後、通貨安で、国民が貧困に喘いだ。日本は、これからである。
国内の生産インフラが如何にガタガタになってきているかは、最近の報道であきらかである。あらゆる現場が疲弊している。産業基盤の最大のインフラは、人間である。戦後教育の最大の誤りは、愛国心を育まなかったことであろう。愛国心と帝国主義を同一視したのが間違いである。受験競争が問題だったのではない。今のゆとり教育は、将来、日本の競争力に明らかに、影を落とすであろう。
この国に未来はない(私自身、この国の自己改革能力・自浄作用のなさ・戦略性の欠如にうんざりしている)。しかし、今はグローバルカンパニーの時代であり、企業が国を動かす時代である。国際優良株への投資は、日本国債への投資よりも遥かに有効な資産防衛の手段であろう。外貨預金という手もある。
 米国では、有効であった株式インデックスファンドへの投資は、日本では効かないかもしれない。実際、この90年代、医薬品と電機に特化したポートフォリオであれば、大儲けであったはずである。ところが、日経平均やTOPIXに連動したポートフォリオを持っていたら、ボロボロである。
 インデックスファンドは、国の成長が前提である。外人がなぜ、内需株を買わないのか?答えは簡単、日本は2015年には、3極のうちの1極の座を明渡し、経済が停滞する可能性が高いからである。 TMT(テクノロジー・メディア・テレコム)バブルも一応収束した。買われすぎたのだから、売られすぎるのが相場。底値を確認したとは言い難いが、この1年は、数回に分けて通信キャリアを除くTMT関連銘柄へ投資を考えるべきだろう。
 内需株(海外売上がない企業)は、駄目だ。なぜか、国内のシュリンクする市場の奪い合いの中で、安定的な成長が望めないからである。それは、青山商事の株価がすべて物語っている。ファーストリテーリングさえ、循環株と割りきった方が良い。もし、海外展開へ成功すれば、話が別だが、国内は盛者必衰の理。長期成長は非常に困難。
 誰がいつまで、この国の債券を買いつづけるのか?買い手は無限ではない。