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記事番号 【No.2】
投稿日時: 00/11/26(日) 12:31:17
タイトル: Mail#129 中東
コメント:  私のユダヤ嫌いは、我が子を除く回りの人間は良く知っている。(米国では、教養のある人は、こういう発言をしただけで、良識のない人と見なされるそうだ。だから大学では、日本人も平等に扱ってもらえるそうだ。私は教養も良識もないイエローモンキーなので、こういうこと言っても誰も咎めない。)
とはいえ、スピルバーグやウィッディアレンの映画は良く見る。さすがにシンドラーのリスト(この先も見る気はない)は遠慮したが……
 パレスチナで仕事をしたことのある人から、イスラエルによる嫌がらせの話を聞いていたこともあり、今回、欧米のマスコミがどう反応するのかが、気になっていた。今のところ、懸念したほどイスラエル寄りではないように思っている。
 ただ、前から、ニューズウェーク(ジューズウィークの方がいいかも)イスラエル寄りの論調は気になっている。米国のマスコミに対するユダヤの影響力を考えれば、至極当然ではあるが・・・・・ 2000.11.25のジューズウェークのジャップ版の39ページに、今回の紛争の種を蒔いたにはアラファトであるというような趣旨の記事があった。昨年末よりバラク首相は、側近とエルサレム分割を検討してきた。キャンプデイビッドに入ってからはイスラエル側の交渉団を説得し、パレスチナ側に、「東エルサレムのユダヤ人居住区をイスラエルの帰属に、アラブ人居住区にパレスチナの主権を認める」分割案を提示した。ところが、この歴史的譲歩案をアラファトははねつけた。このアラファトの拒否(7月13日)が中東紛争のもとだという内容である。イスラエルには非はないといわんばかりの内容にちょっとカチンときた。
 少し冷静になって考えてみると、今回の当事者よりも米国側に問題があったように思えなくもない節がある。
 今回の原油高には、アメリカとロシアの手打ちがあったという憶測がある。今、ロシアは携帯電話ブームだという。オイルマネーがロシア国内を潤しているというのである。またサウジアラビアも湾岸戦争時の武器購入代金の支払い期限が迫っていたといわれている。そこで、クリントンが中東和平の見返りに原油価格の引き上げを狙っていたとの憶測もある。クリントンは、中東外交を仕上げノーベル平和賞を狙っていたのは、多くの人が考えていたシナリオである。ところが、イスラエル側も米国側も一枚岩ではない。バラクは米国民主党の友党・旧労働党を基盤としており、クリントンとは近い。一方の最大野党リクードは、オイルダラーが後押しするブッシュを擁立する米国・共和党の友党である。特に、宗教保守派とは仲がいいといわれている。
 今回、表面上の、中東紛争のきっかけは、9月末のリクード党党首、アリエル・シャロンによるパレスチナ住民の感情を逆撫でするかのような「神殿の丘」の訪問だったの周知の事実。しかし、この直前、シャロンが訪米し、共和党幹部と話し合いを持っていることはあまり知られていない。
 今回の、紛争がアラファトによるエルサレム分割拒否が原因と簡単に言いきれるのだろうか?