記事番号 | 【No.19】 | 投稿日時: | 01/11/23(金) 21:08:27 |
タイトル: | Mail#144 建設会社 |
コメント: | 建設会社の決算説明会に連日出席しているが、 あまりに先が無くて、うつ病になりそうである。 中で働いている人達は、大変であろう。 先が見えない。長期的売上減少は運命である。 とるべき道は、業際ビジネス拡大だろうが、知れている。 あとは、身の丈に合わせて、規模を縮小するしかない。 先に、コストカットしたものだけが生き延びられる。 ある建設会社の決算からの数値を報告する。 この数値を見ると、いかに構造改革が難しいかが良く分かる。 日本の建設会社は民間からの受注で満足な利益をあげられる構造に なっていないのである。 この会社の売上の4割弱が公共工事だが、 粗利の半分は、この公共工事によるものである。 しかも公共事業の粗利は12%を越えている。 土木事業はもともと粗利が高く12%という数値は驚くべきものではないが、 8%がせいぜいの粗利の建築の世界でも、公共建築事業は12%を越えているのである。 しかも、昨今の不況下では、民間建築で8%の粗利は夢のまた夢である。 今、このキャッシュカウである公共事業に小泉改革が牙をむいている。 闘え、族議員。抵抗せよ!!!! PS。もう成長性もなく資金調達ニーズもない建設会社ってのは、 上場している意味があるのだろうか。食べていければ、いいのであって、EVAがマイナスだの、ROEが低いだの、 首切りをしろなどと若僧(アナリスト)たちに言われながら、さらにコストまでかけて上場している意味は何か??? というよりも、上場廃止したくても、できないのが本音か。 竹中工務店は上場しなくて正解。 |