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記事番号 【No.18】
投稿日時: 01/11/03(土) 12:14:09
タイトル: Mail#143 Cash
コメント:  松下の凋落は、5年前アナリストとして担当していたものにとっては予想外であり、
衝撃的であった。
 先日、ある会社のIRがプレゼンテーションにきた。
この会社は、松下と似たようなところがある。キャッシュと技術力はあるが、
ストラテジーとインテリジェンスがない。つまり、それを司るマネジメントがないのである。
キャッシュを余分に抱えていることは、マネジメントに緊張感を与えないのだろうか?
キャッシュを豊富に抱えていながら、本業は冴えないという企業が少なくない。
投資家の立場からすれば、キャッシュをある程度持っている企業は、安心感がある。
しかし、その安心感があだとなる可能性が少なくない。
投資家は、マネジメントがストラテジーとインテリジェンスを備えているか確認して投資すべきである。
ちなみに、先の会社の戦略は、同業他社と横並びであり、とてもストラテジーと呼べる白物であった。

追伸 2000年のITバブル崩壊後、電力、JR等の日本の既得権益業種の堅調さが浮き彫りになった。
そして、投資家も競争に晒されているリスク甘受業種の電機業界等に投資して、やられてしまった。
つくづく、労(リスク)多くして・・・・・という国だなあと思う。
既得権益の中にいる人達から、我々、リスク甘受者はどのように見えるのであろうか?

追伸2 松岡利勝よ!もう日本は、全国民を救う能力を持ち合わせていない。地方切り捨てやむなしである。
もう、全滅を免れるために、できるだけ多くの人を救う方向に政策を切り替えざるを得ないのだ。
もう、道路ばかり作っている余裕はない。