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記事番号 【No.14】
投稿日時: 01/03/11(日) 22:19:24
タイトル: Mail#140 パイプライン
コメント:  日本国の財政は、破綻状態にあるものの、国として対外債務はない。
海外の人間からすれば、日本国債を空売りして、家計の余剰資金を吸い上げたいと思うだろう。
過去5世紀のテクノロジーの変遷から、バブル後の経済を救ったのは戦争と産業革新であったことがわかる。幸い今、可能性を秘めた新エネルギー群の種が蒔かれている。日本国の政府債務を効率良く解消するには、これらの新エネルギーを国家収益の源泉とする発想が必要なのではないか。先のない原子力発電に何千億も投資し、原発マフィアに金をばらまくよりは、その一部でも新エネルギー開発のために資金を投資することだ。そして、国も事業として収益を狙っていくべきである。それくらい財政は疲弊している。今、やるべきことは、原発銀座のお膝元に新幹線を走らせることではない。
 サハリンの天然ガス田を巡って、米国と中国の争奪戦が始まっている。このままいくと、日本はサハリンからの天然ガス供給が難しくなる。即刻、サハリン天然ガスパイプライン株式会社を設立し、海底ラインの施設に着手すべきだ。中国はすでに国内に天然ガスパイプラインの施設を行っている。こういう有益な公共事業は積極的に行うべきだ。
 閉塞感があるのは、社会インフラが市場の変化のスピードに対応できていないからであって、規制緩和や直接償却を行う前に、まず労働市場の整備、年金のポータビリティの確保や失業者対策等の社会インフラの整備を行う必要がある。建設や流通で余剰人員を抱える一方で、医療や福祉関係の人手は恒常的に足りない。しかも建設関係者の収入は、医療関係者の労働対価を遥かに上回っている。土砂降りのゼネコン業界でも、政治家との姻戚関係で深く結ばれた業界最大手の某ゼネコンは、この世の春を謳歌している。最近は、メインバンクから同じ原発村の死に体会社を押し付けられそうになり、株価は冴えないが。一方、大学の勤務医の給料は、その厳しい労働にもかかわらず大手建設会社の社員の給与を遥かに下回る。世の中、どこか間違っているのではないかと首を傾げたくなる。そして、ゼネコンにしっかりと支えられている政党こそ、
わが国が誇る自民党である。
 だから、自民党がITなどといっても説得力に欠けるのだ。だから、天然ガスのパイプラインを敷けば良い。これなら建設会社も喜ぶし、国益に叶う。天然ガスパイプラインを日本に!。原発を作って、前述のゼネコンを喜ばせるだけが能じゃない。