記事番号 | 【No.11】 | 投稿日時: | 01/02/18(日) 21:49:42 |
タイトル: | Mail#138 既得権 |
コメント: | 守旧派の本丸が建てた自民党5人組が密室で作ったさめの脳みそを持つ森首相の命運は尽きた。 今回の米国の原潜事故の対応は、今後とも長くつきあっていこうとする政権に対する対応とは思えないからだ。米国は、日本重視の政策を打ち出している。この文脈上と、今回のつれない日本政府への対応は矛盾する。これは、森政権に対する事実上の「ノー」という宣言と受けとめべきである。(日本株の買い場は近い?) 話は変わるが、国内では、既得権を守ろうとする守旧派とグローバルスタンダードを掲げる改革派との せめぎあいが続いている。実は、グルーバルスタンダードというのは、既得権を持つ巨大な欧米資本家のための理論である。実は、確信めいたものを以前から抱いていたが、確信を持つに至らせた本がある。 「ルガノ秘密報告 グローバル市場生き残り戦略」(朝日新聞社)である。 地球は、このまま人口爆発を許容できない。人口削減の大きなストラテジーが市場原理導入による人口削減である。市場経済の荒波に生き残れないものは死すべしである。彼らは、粛々と規制緩和をすすめるだけでよい。気づかれないように人口削減に奏効するだろう世論誘導に必要性も説く。この本の怖いところは、残酷ながらも、彼らの意見に部分的にであれ同調してしまう自分がいることに気づいてしまうところである。 欧米資本家は、我々の想像を絶する資本を持つ。市場経済の荒波にも、深く潜行する巨大原潜のごとく、やりすごせる資本を持ち、決して、沈まない。 日本にも外資系金融機関がある。彼らのオフィスは、恐ろしくゴージャスである。そのゴージャスなオフィスを歩く度に、複雑な心境に陥るこの頃である。 |