バカボンのマーケティング日誌

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記事番号 【No.5】
投稿日時: 01/07/02(月) 16:31:59
タイトル: 東京ドーム ビールサーバー嬢
コメント: 日曜日は久しぶりに東京ドームで野球観戦。ドームはコンサートやK-1で度々訪れる機会があるのですが、野球を見に来るのは実に7年ぶりのこと。ネット裏15列目は文句のない席でしたが肝心の試合内容は13対4、と巨人がそれこそボコボコに打ち込まれて惨憺たる内容。7回以降は広島が得点するたびに周囲の客がぞろぞろと引き上げていく。ハッキリしてます、巨人ファンの方々。で、しょうもない試合はほっといて周辺ウォッチングを少々。ドーム名物ビールサーバー嬢(正式名称は知りませんが)がやたらと目に付きます。彼女たちは保冷容器にはいった生ビールをバックパックに背負って、携帯の炭酸ガスボンベの圧力を利用して紙コップにサーブしてくれます。価格は一杯\800の各社協定料金。温度がぬるかったり妙に泡が多かったり技術的課題もまだまだ多く抱えていますが、見ていると売り上げはすこぶる順調のご様子。東京ドームはペットボトルとビン・缶類が一切持ち込み禁止なので(興奮してグランドに投げ込む人が居るらしい)かくも強気な価格設定が実現したのでしょう。見ているとよく売れている嬢と売り上げ不振嬢がハッキリと分かります。そしてその差は市中の売り上げとリンクしていない。どうもビールサーバー嬢の差によるようなのです。そこで推定順位をコメント付きでランキングしてみました。

1:サッポロ黒ラベル ダントツの人気。笑顔が自然で美しい。指名買いのお代わり客多し。
2:キリン一番絞り  黒ラベルと人気を二分。美人だが笑顔がぎこちない分多少不利か。
3:サントリーモルツ 声が小さいがルックスでカバー。タンクが重そうで可哀想。
4:エビス      本来割高なプレミアムビールがお得な同価格。化粧濃し。
5:スーパードライ  マーケットの覇者もここでは人気薄。小ギャル風メークは比較的高年齢のネット裏に不向きか。 

ビールの選択基準は実は非常に曖昧なモノ。要するにイメージの積み重ねなのです。日々通り過ぎていくTVCMよりもこうした場所でのブランドイメージのすり込みは遙かに巨大な筈です。ビールメーカー各社はもう少し現場に足を運んで現実良くご覧になった方が宜しいのでは。サーバー嬢各位のスキルに任せきりではあまりに安易に思います。